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2007年03月16日

EUの新環境基準 ドイツ車苦戦と太陽光発電

EUの行政機関である欧州委員会が2月に提案した自動車排出CO2について
その具体策をめぐりドイツ経済を引っ張る自動車産業が頭を悩めている。

以前書いたEUの新基準への雑感はこちら

ドイツは ベンツやBMなど排気量が大きく 環境規制の直撃を受ける
高級車が独メーカーの稼ぎ頭だから(^-^;

ハイブリッド車で先行する日本勢を横目に技術開発を進めながら
打撃を最小限にとどめるためEU当局への働きかけを強めている。

てか 独メーカーは燃料電池車開発に 足元を救われた形だろう。

インフラ整備の事を考えても 燃料電池車の未来は明るくないと思う。

また自動車の他 EUの打ち出した政策は非常に厳しく
太陽光など再生可能エネルギーの利用拡大を義務化するかどうかで
積極的なドイツやスウェーデンなどに対し ポーランドなど激しく反発している。

ただ 太陽光義務化はどうだろう。

今現在の状況としては余りにも価格が高すぎる。

1KW当たりの発電単価で比べると一目瞭然。

天然ガスや石油を利用した最新鋭の火力発電が4~5円
原子力がその倍の9~11円なのに対し
太陽光発電は70~100円となり
火力に比べ何かと批判にさらされる原子力発電とすら
お話にならない位のコストの差。

いくらアモルファス式でペイバックコストが下がったと言え
一般家庭に太陽光発電を設置しても
その投資回収には単純に考えても20~30年かかる。

LCAの回収はそれからとなり 今の技術ではまだ不安が残る。

これだけ高いと 他にもっと安価なCO2削減策はいくらでもあると言えるだろう。

再生可能エネルギーとしては まだまだ難題が多いが
今のところ風力発電の開発が近道なのではないかと思う。

太陽光発電に対する雑感はこちら。

地球温暖化対策の主導権確保をめざすEU(欧州連合)ではあるが
先行きは まだ不透明と言えそう。

それでも やはり着地点を見据えたCO2削減策
早急に必要な事だけは確かだ。

また私達個人の意識でも 着地点は大きく変わる。うん。

さてこれを受け 来年日本で開催されるG8サミットで
日本として何を提案するのか。

そぅ言えば阿部内閣の施政方針には 『環境立国)と言うのがあった。

長期的な国益を考えれば早めの方向対策が必要だろう。

私達個人も そろそろ腹を決めなければって感じ。
  

Posted by   Eye's   at 09:08Comments(0)環境