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2007年08月30日

防虫剤の必要性

夏も終わりを見せ そろそろ秋支度が始まりますよね。
夏服を仕舞われる前に ちょっと思い出して下さい。

昨日の衣類のホルムアルデヒドに関連して 防虫剤におけるリスク回避です。

以前 ワタクシ個人的に メールマガジンなど発行しておりました。

ココお読みの方で 懐かしいのぅーって方みえます?(笑
はい。またしてもソレです(汗

下記は 以前そのメルマガに取り上げた内容ですが
その頃と比べ 随分改善はされて来ましたが 残念ながら
まだ認識が薄いかと思われ 少し加筆して御紹介させて頂きます。

2000年発行分なので 引用は古すぎますが
今現在も大差無いので そのままの記述と致します。


パラジクロロベンゼンに ご注意
               =2000年10月号=
 
大切な衣類を虫から守る為 防虫剤など使われる方も多いでしょう。

ところが防虫剤に含まれる代表的な成分の一つ
パラジクロロベンゼンは、室内の空気を汚染する原因物質であり
健康リスクの高い物質だったりします。
 
最近はシックホームなんてのが取り正され ホルムアルデヒド(0.08ppm)だけが
指針対象に上げられているのは御存知の通りです(相変わらずザル法ですが・・)

※2003年7月の法改正にて ホルムアルデヒドとクロルピリポスは規制対象となりました。
 
さて パラジクロロベンゼン(CCl) っていったい何?
 
固体から液体にならず すぐ気体に変わる昇華性を持ち
日本では衣類の防虫剤や トイレの消臭材として広く使われています。

身近では 男性用トイレなんかで便器の中に入っていたり
ごく普通に消臭材として ぶら下げられている あの物体です。

パラジクロロベンゼン有機塩素化合物で分解しにくい為
環境や人体に超長く残留するとされ ラットやビーグル犬での動物実験で
粘膜や肝臓・腎臓などへの影響が指摘されています。※1

良く聞く環境ホルモンの部類ですが 少量で通常の使用なら
思うほど問題無いかと思われますが タンスの中で揮発し充満し
それが停滞したり 寝ている所に漏れ出したりする事を考えると
出来れば 避けたいリスクと言えます。
 
厚生省(現在の厚生労働省)が97・98年に実施した汚染の実態調査によると
室内と室外濃度では なんと室内の方が47.6倍も高く
発生源は防虫剤や消臭材など 室内にある事が解っています。

しかも同省が97年に設定した耐容平均気中濃度(0.1ppm)を
大きく超える1.01ppmという高い濃度が検出された他
前出のギリギリ濃度(0.1ppm)を超えた家庭は
全体の5%に及んでいるとされています。

はい。化学物質過敏症なんて他人事 なんて言ってられませんな。
 
ちなみに このパラジクロロベンゼンの室内濃度は
諸外国に比べ我が国は2~3倍以上高いとされます。

そぅそぅ 米国には0.02ppmって室内基準が存在したりします。※2 

そこで基準も無いこの国で どうすれば良いか?※3

答は簡単。使用量を減らすのです。・・・唐突に解かりやすいですね。
 
はい。前記の厚生省(現在の厚生労働省)実態調査で
被験者の血液中からも パラジクロロベンゼンは検出されています。

ほんの少し気をつけてみるってのも、良いかと考えます。
 
それでは簡単な対処法としまして市民環境テーブルが作成した資料より 
科学防虫剤を使わない衣類保存法を御紹介します。
 
まず 衣類の素材を分ける所から。

ウール・絹などの虫に食われやすい物と
綿・麻などの植物性天然繊維(ポリ・レーヨンなどの化学繊維含む)に
代表される虫に食われにくい物と言う分別です。
 
では、虫に食われやすい物から。
 
 まず洗濯などで汚れを取る。
   ※一番大切です。汚れが虫の餌になります。
 
 そして虫干しや乾燥剤の使用で 湿気を取る。
 
 空気を殆ど通さない袋や容器に脱酸素剤と共に衣類を収納すると。 

虫に食われにくい物は まででOK!と言う事です。
 
市販の防虫剤には
ショウノウ・ナフタリン・パラジロクロロベンゼン・ピレスロイド系物質があげられ
商品に物質名が記載されてますので チョット思い出してみて見てください
 
ちなみに 世界保健機構(WHO)の発表で 昨年(1999年)の
加盟国91カ国における平均寿命はオーストラリアの73.2歳を超え
我が日本は74.5歳とトップでした。

WHOの専門家は『伝統的な日本の食事が
『低脂肪食品を中心としている上 喫煙率がそれほど高くなかった』としています。

いかがですか?戦後の日本人の寿命は半分になるなんて言ってる人もいます。

喫煙率も欧米と比べ 女性の比率が増えている昨今。
さぁ 身近な問題として取り組める課題はすぐそこにありそうですね。

化学物質過敏症は いったん発症してしまうと元に戻るのは 非常に困難を要します

あなたの大切な家族。

避けられるリスクは避けた方が良いかと思うのです。 

まずは 防虫剤の必要性について考えてみましょう。


※1.ラットなどの実験が そのままヒトにあてはまるとは限りませんが。

※2.米国OSHA(労働安全衛生庁)の基準は 1日8時間・週40時間労働で最大許容量75ppm

※3.2003年に文部省(現在の文部科学省)が パラジクロロベンゼンを含む揮発物質について
   学校内における指針を出しましたが 校内ではパラジクロロベンゼンって殆ど使わないから・・
  

Posted by   Eye's   at 09:44Comments(2)室内空気質