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2007年11月03日

200年住宅構想2

4月に挙げた 自民党の住宅200年ビジョンが明らかになって来た。
その概要や感想は 上記に書いた通りだが

会長を福田康夫首相と代えた住宅土地調査会は
技術的なガイドラインの策定だけでなく
住宅ローンの多様化・税制改正にも踏み込んだ
提言を盛り込んできている。

国が信頼できると認めた履歴書のある住宅
(長寿命住宅の認定基準を満たし認定を受けた住宅)には
減税措置の適用も視野に入れ 国交省の来年度予算の概算要求によると
「住宅循環利用促進法」(仮称)なる新法が来年提出されるとの事。

家の履歴書構築については賛成。

この200年住宅構想の根底には
『200年も長持ちする住宅をつくること』と言うより
『200年も長持ちするようにメンテナンスができる仕組み』
と言った面が強いと思う。
 
もちろん当然であるべき こんな発想が今まで無かったのがおかしい位。

裏を返すと 建物建築時の設計図や仕様書が残されて居ない事が多く
20年~30年を経た住宅が リフォームではなく建て替えといった
おバカなサイクルが蔓延してきた要因とも言える。
 
そう言った意味で USAの様に住宅ストック市場の活性化を考えた場合
きちんと作られた家の履歴書は 現在の日本の様に
築10年で上物(家)の価値はゼロなんて呆れるような現状は
変える事が出来るかもしれない。

もちろんそれには 税制改革も必要だが。

やはり 良いモノを長く使うと言う 当たり前で持続可能な暮らし
実現する為には ある程度公的機関のお墨付きは必要なのだろうと。


   
   イングランド中部のウォリックシャーStratford-upon-Avon
   (ストラトフォード・アポン・エイヴォン)に佇むシェイクスピアの生家。
   16世紀に建てられ今も現存している。
   現在は観光スポットとしての展示保存だが
   付近には 実際400年以上の築年数を誇りながらも
   最新設備が導入された住みやすい住宅がそこかしこに存在している。


と ここから本題(笑

この200年住宅構想には ある一定の国が信頼できると認めた
住宅には減税措置を適用すると言うのもあるが
まだ その技術的構想は確立していない。

まずは ただ天下りを助長する様な新案では無く
抜本的なシステムの構築が望まれるが

その前に200年メンテし続けて そこに住まう為には何が必要か。

■200年以内には必ず発生する大地震に耐える事

■一代30年として6~7代の可変性に適応する事

■暖房等使用エネルギーを最小限で快適に暮らせる事

■土台等腐食し易い場所は後で取り替える事を想定する事

■上記 柱等も同様

■人体・環境に危害を加える薬剤を使わないでのシロアリ等の対策

■室内空気質を清潔に健康的に保てる事

■不意の火事に強い事

■可変しにくい外観デザインが美しい事

■取り替えた使用建材の廃棄先を考える事(焼却or埋め立てorリユース等)


簡単に挙げたが 最低でも上記は考えなくてはいけない。

すなわち環境にもヒトにも優しい家と言う事。

これらを建築主さんが しっかりと考える事は
ダイレクトに自分や家族に恩恵が訪れると言う事で 逆もまた然り。

この辺ひとつひとつのテクニックは ここで挙げるには重すぎるので
また別の機会にでも解説するとして・・

実は ほぼ確立しているだろう このテクニックを
農水省も絡め住宅土地調査会に提出する予定だったり(謎

あはは。 こりゃまた忙しくなりそーだ(^-^;
こんな片田舎でも 結構最先端行ってるんですよ。はは。  

Posted by   Eye's   at 09:24Comments(0)なんとなくな雑感