2007年09月21日

食料自給率と温暖化

日本の食料自給率は 40%を割ってしまった。
その辺の雑感は 8月24日に書いた通り。

さて 上記に加え 食料自給率が39%と言う国の行く末
どんな事なのか考えた事がありますか。

まず 今の生活をそのまま維持する為には
69%は買わなければ(輸入)いけませんよね。

当たり前です。

ダークな目線で見ると いつまで買えるの?って所でしょうか。

地球温暖化に代表される様な異常気象。
(私達を取り巻く異常気象は 全て温暖化のせいではありませんが)
国民をダイレクトに襲うのは 実は食糧問題かもしれません

海からも 魚が消えつつあるのは事実です。

最悪のシナリオを考えてみましょうか。

まず 温暖化が似非で無く 本当の事で しかも進行しているとして
今後 考えられるのは まず水の問題。

■水を取り巻く環境

これは極端に 干ばつと豪雨や豪雪・台風などで
地域によって 極端に水のバランスが崩れていきます。
イコール 食料の育ち方にバラツキが出ると言う事。

そして耕地の不安定化による 作物に適した気候が
変わってしまう事を意味し 生産総量そのモノが不安定に。

■気温の上昇による疫病増加。

現在 亜熱帯地方にしか無い疫病が 北上する事を意味します。
これは ヒトだけでは無く 遠回りに植物や畜産からも襲ってくるでしょう。
実は畜産等 食肉の影響が一番大きいのかもしれません。

■バイオ燃料

言うまでもありませんね。バイオ燃料・プラスチックなど
温暖化防止と言う大義名分の為に食料になるモノが燃料に変わるのです。
もちろん バイオ燃料用に耕作した方が儲かると言う図式が成立する限りは
今後 食用物からの転用も増えるでしょう(既に増えてますが)

■世界人口の増加

人工が現象しているのは 日本を含め何カ国かは減少していますが
ロシアなどの経緯は別として 日本の様な発展を遂げてきた国にとっては
成熟と言う意味合いがありますが 発展途上国では ヒト=金と言う
スタンスですから 今後の世界人口は益々増大の一途です。
って言ぅか 増加しています (昨年9月の一言:UNFPA報告)


さぁ ざっと数点挙げましたが これらを加味し
今後世界的に 食料になるモノが減ってきたらどうなるでしょう。

今度は 食料を巡って戦争が起こるかもしれません(実際ありますが)
そんな中 お金と引き替えに大切な食料を輸出してくれるでしょうか。

そんな事が起こらないにしても 昨年のハリケーンでアメリカの穀物が
大打撃を受け 現在確実に日本での価格は上がっています。
供給総量が激減してるんですから それも致し方ないでしょう。

ね 世界の穀倉地帯といわれるような場所に 上記みたぃのどれか一つでも
起きたら そのダメージから『世界飢饉』が起きても不思議では無いのです。

『世界飢餓』 突拍子の無い話に聞こえますが
もしそんなことが起こったら どの国もまず国策として
国内に食糧を留め様とするハズ。それが正しい選択。

はい。そこで日本は39%の自給率。

今日一膳だったごはんを4割にして おかずも手に入らないかもしれません。

そうです。
国民全員が食事全てを 半分以下にして何とか計算が合う事になるのです。
もちろん半分でも あれば良いでしょう。

食料に対する格差も顕著に表れてくるかもしれません。

自給率39%の国ってのは そういう事なんです
それは どーしよーも無いのです。

きっと一番打撃を受けるのは都市生活者なのは間違い無い所で
実際 都市から離れて 仕事の半分は農業にするとかしないと
都市部では 食事を手にする事は出来ないかもしれません。

午前中はオフィスで 午後から畑とか 週休3日にして
郊外に畑を持つとか そんな労働形態を考えなければイケナイかも。

とりあえず 自給率が4割切ったと言う事は
なにか大幅に また意識や生活形態を変えないと ダメだと思われます。

X-DAYが来てしまってからは遅すぎるのです。

さて どうしましょう。

別に何の得策にもならないでしょうけど
簡単に 家庭菜園なんか考えて見るのも手でしょうね。

いぇ そんな大げさなモノではありません。

例えば かいわれ大根(笑

水養栽培なら コップ1つあれば栽培できますよね

そぅそぅ 食の安全って叫ばれていますが
自分で作った かいわれなら まったくもって安心ですよね。

はじめは 簡単な所から初めて オーガニックな意識が普通になったら
(そんな本格的にする必要は無いでしょうケド)
安売りの野菜に疑問を持つ事も出来るでしょう(

そそ 何でもそうですが 新芽(スプラウト)って栄養が豊富なんですよ。
弊害の無い 意識のシフトと言えるのかもしれません。


食料自給率3割台の国に住んでるんだって ちょっとだけでも
頭に入れておくと 食べ残しなんかも出来なくなるんぢゃ無いかなって。


飽食日本?      いかがでしょ。

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Posted by   Eye's   at 08:56│Comments(7)
この記事へのコメント
水確保のためにも、米作りは何とかしないといけないと思います。

休耕田でバイオのために稲作作りってのもありましたが、目的はどうかと思うものの、そこまでやらないと歯止めはかけられないのかも知れませんね。
Posted by かぜやかぜや at 2007年09月21日 09:32
治水ですよね。災害対策にしても
実際 大規模ダムなんかより
田んぼの方が大きく有利だって思います。

中山間事業で 田んぼをソバ畑にした所ありますが
ソバって 全然水いらないんですね。
地表 からっからに乾いてました。

大水とか出たら そー言う 以前田んぼで
休耕してる所が抜ける事多いですが 心配になります。

昔みたく半農で 農耕出来れば良いんでしょうけど
実際 現代社会は忙しすぎるのかも知れませんね。
・・あ うちが弱小企業だからですか(;^_^A

その辺りの社会システムの再構築を考えないと
食料自給率の安定が難しいのかなって。
って事は そこ押さえればイケルって事でしょうか。はひ。
Posted by Eye's at 2007年09月21日 10:00
どもども、
って事はですよ、ファーマーズクラブーなんてはしゃいでいるのも、
正解じゃ無いけれど、方向は有ってる?
なんせ美味いしね!
まっ第一はそこなんだけど(爆
Posted by かへる at 2007年09月21日 10:33
大正解では無いでしょうかっ(笑

なんて言いましょうか 食料確保の為とか
買うの信じれん とかって嫌々やるより

『楽しいから』って理由の方が続きますし
何より楽しいし嬉しいし美味しいですよね。

でもって その楽しさ共有出来るともっと楽しいってか
輪が広がるってか 私みたいナンチャッテなヤツでも
やっぱり 詳しい方に助けていただいたりって。

本職さんから それに近い方まで
一緒に共有出来たら とっても 素敵な繋がりですよね。

で意図せず それが良い方向?に向かってるんなら
そんな素敵な事は無いかと思います。

意識のシフトって そんな事からもあるのかなって。はい。
かへるさん ばんざーいっ(笑
Posted by Eye's at 2007年09月21日 11:53
ほんまに廻りはみ~んなそば畑でっせ、最近。

田んぼは何年も水あてないと、敷が干割れてもう使い物にならんって聞きました。
与作のにーちゃんが、何でだっしょもない我々に田んぼ貸してくれてるかっていうと、放置するよりマシだから・・・(爆

人口の増加も考慮しつつ、バイオ燃料にうつつを抜かしつつ、農産物の自給率を上げることは、多くの国で国策となるんでしょうね。
それなのに、最も食糧難に陥ってそうな紛争中の国や第3世界は置いてけぼりでますます餓える・・・

でも、安易な農産物増産のために、F1、遺伝子組み換え、化学肥料、農薬等の多用で、環境への弊害がおきては何にもならない。
農の世界でも、サスティナブル アグリカルチャーやサスティナブル ディべロップメントを実践しないと、大変なことになるような気がします。
Posted by やまねやまね at 2007年09月21日 12:15
こんにちは。
家庭菜園をわずか半月でダメにしました。
どうも長期にかけて週間化させないと気を抜いてすぐ水やり忘れます・・・

農家も後継者不足で荒れほうだいだし、供給過剰のキャベツを自らの手で潰していた報道は記憶に新しいですね。
自然の産物を安定供給しようとしたら輸入か野菜工場のようなプラント化になるんでしょうか。
農業法人もどうなるんでしょう?
自給率のアップにつながるのか・・・
Posted by ぶーさん at 2007年09月21日 12:41
やまねさん>

ソバはブームなんですかね?
ま 手が掛からないって事で重宝されるんでしょうけど。

放置した田んぼですよね・・昔は作り土は宝物って感じで
田畑潰して何かする時は 隙取って移動したもんなんすけどね(笑

食料自給率の安定には 持続性のある耕作地の保持が
一番必要なんですけど 職業敵に魅力が見いだせないのが現実。
しまいにゃ 第三諸国から人連れてきてって話になりますが
それもちょっと違うんぢゃ無いって感じですね。

まずは 各家庭でちょっとだけでも 自分で作ってみる
なんて動きでも マクロでは結構大きなパイになる様な気がします。

ぶーさん>

まずは楽しんでやりましょ(笑
誰か 仲間引きずりこんで遊びとして続けると良いかもです。はは。
やりだすと 結構楽しいですよ(笑

えっと 農業法人ですが 農業をビジネスと位置づけて
生産性を上げる事は ある程度意味はあるかと思います。

ただ野路物は やはり自然相手ですからキホン揃った形や
大きさを求める 消費者の意識シフトが一番必要なのかと思います。

せっかく実ったキャベツの廃棄ですが やはり価格に乗らないのは
生産者として生活成り立ちませんから 致し方ないかなって。はい。

しかし・・ 野菜工場はホント馴染めません(-_-;)
安定こそするでしょうけど そのまえに耕作地があるのに・・
それこそ『もったいない』かなって。
しかし ビジネスとして考えれば それもまたひとつなんですよね。
Posted by Eye's at 2007年09月21日 14:15
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