2008年07月18日

中東に偏る原油

特にどーと言う事ない四方山話

原油価格の高騰。これ紛れも無い事実。

あんなん日本の廻りでも採れるだろーに
国力の差だよ なんてコラムを見たので雑感。

石油とは 炭化水素が主成分で
さまざまな物質が混じる液状の油の事。

堆積層の岩石の中から出てくることから
ラテン語の「Petra(岩石)」と「Oleum(油)」が語源。

太古の昔から人類の生活には欠かせない燃料なのに
その生成過程は未だ謎だったりする。

ただ 有力視されているのが
プランクトンなど動植物の死がいが海底に堆積し
地中の高温・高圧による変性で作られたという「有機説」。


もひとつ 地球深部に存在する炭化水素が
地上にしみ出してくるという「無機説」もある。


どちらにしても 石油は水や岩石より軽いから
地表に向かって上層へ移動し
岩塩や泥岩など割れ目の生じにくい地層の下に溜まる。

石油連盟によると 04年末現在で確認されている
全埋蔵量の57・1%は中東にあるらしい。

中東に偏っている理由について 他との違いは地盤の差。

中東は石油をためやすい固い地層が大きく広がり
地殻も約1億年の長期にわたって安定している。

それに対して 日本は地震などの地殻変動が多く
せっかく貯まったとしても その石油が漏れ出してしまい
大きな鉱床にならないのだそーだ。

日本の地層は 未だ地震を繰り返し
もし生成されていても溜まっていられないと言う事。

中東の石油鉱床は直径が数百キロもあって巨大だが
日本の油田は 新しくて規模が小さく
採掘が経済的に見合わないのが原因と言えば原因。

そんな油田でも簡単に採掘できる技術が 開発されるだろーから
問題無いってのが 石油枯渇説楽観者の意見。

さぁ皆様は どうお考えに?

ちなみに「黒ダイヤ」なんて呼ばれる石炭は
特定の地域に偏らずに埋蔵されている。
それでも特に埋蔵量が大きいのが中国や米国。

前説を正しいとすれば
固体のため石油のように地中を大きく移動出来ない為か。

何にしても地球の資源は有限であり
いずれ枯渇は避けられないのでしょう。

それでも 化石燃料に拘り続ける炭素社会では
終焉が見えています。

個人レベルでも 脱化石燃料な低炭素生活を意識想定し
気負わない意識シフトを持つべきなのでしょう。

もちろん個人レベルでは頑張っても たかが知れています。
それでも そんな輪が広がれば小さな力とも言い切れませんしね。


弊社HP 06年コラムより転載

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Posted by   Eye's   at 10:01│Comments(0)情勢
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