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2009年07月16日

燃えないEPS

発泡スチロール(EPS)製造の龍野コルク工業が
木材メーカーのアサノ不燃木材の持つ「不燃化技術」を
利用し「燃えない発泡スチロール」の生産に乗り出した

住宅の断熱材や車の内装材への活用を見込んでいる。
【 産経 】

うーん 車には良いだろうけど 住宅にはどうかな。

実際 EPS(ビーズ法発泡スチレン) は炭化水素なので
燃やすと水と二酸化炭素にしかならない。

もちろん不完全燃焼では 大量の煤を発生させやすいが
煤の正体は モロ炭素だから特に問題無いとも言える。

それを燃えない様にする?
これまでEPSは 焼却ゴミとして処理も簡単だった。
炉の燃料としても良い熱源である。

燃えない素材 廃棄はどうするのだろう

見た目似た様な 既に認可されている難燃断熱材に「発泡ポリプロピレン」や
「ウレタン発泡」系の断熱材があるけど それらは添加剤が加えられている為
燃やす事が出来ない。はぃ最終処分は埋め立て。

またその原因は難燃の為ではあるが いくら自消性能があるとは言え
一度「火事」に遭遇してしまうと複合要因にて やはり燃えてしまう。

そして問題はその燃焼排出ガス

火事で亡くなる方の殆どは 排出ガスによる呼吸器障害が原因なのだ。
流通してる発泡系断熱材が その呼び水的要因となっている事は否めない訳で。

いー加減 日本も防火の考え方を改めるべきだと思う。


もともと環境負荷の小さいEPSの「改良」って意味では素晴らしい技術だけど
断熱材として「燃えない」事を目的とするのならば
木質系断熱材とかの開発の方が 総体的に近道だと思ったりしてます。

実は木と言う素材は 条件が揃わない限り簡単に燃え尽きないのだから。


・・あと この産経記事書いた記者さん。

「断熱材は ガラスが原料のグラスウールが一般的だが
発泡スチロールの方が結露しにくく 経年劣化が少ない」なんてあるけど

残念 それ根拠の無い間違った見解ですよ。


  

Posted by   Eye's   at 11:43Comments(2)環境