2007年06月15日

家電リサイクルの影

経済産業省の発表
家電メーカー各社からの家電リサイクル実績によると

06年度に全国の指定取引場所で引き取られた
廃家電4品目は約1161万台。

また全国47カ所の家電リサイクルプラントに搬入された廃家電は
約1159万台で いずれも前年度と同等だったとの事。

リサイクルプラントに搬入された廃家電は 鉄や銅・アルミニウムなどが
有価物として回収されるが それらの重量当たりの再商品化率は
エアコンで86%・ブラウン管式テレビで77%・冷蔵庫等で71%・洗濯機で79%。


いずれも 法定基準を上回る再商品化率となった。


相変わらず廃家電は多いが それがエネルギー効率の良い機種への
変更であり また適正に処理されるのであれば
家電リサイクル法が 正しく機能している事になり歓迎すべき事なのかも。


  思ってたら・・


ショッキングな統計データが 中国家電製品協会から出された。

中国の家電製品5種(テレビ・洗濯機・電気冷蔵庫・エアコン・コンピュータ)の
年間廃棄量は 1億5000万台を上回るらしい。


やはり軽く日本の10倍 それより報告書では
世界の電子電器廃棄物の80%はアジアに運ばれ
うち90%は中国が引き受けているとの事



中国は世界最大の電子電器ゴミの集散地となり
広州珠江デルタ地帯は 海外ゴミ輸入の重要基地
となっているとか。


それが本当なら 中国の電子ゴミ汚染の現状は まさに一触即発と言える。


中国では廃棄家電製品のリサイクル利用に関する問題はまだ模索中で
解決に至っていない。

80%の不用品について 有効なリユース・リサイクル処理は
実施されていないのが現状らしい。

危険なのが 今月よりEU(欧州連合)で始まった
新規制「REACH(リーチ)などにも代表される 有毒化学物質物質を含有する
電子ゴミの回収・利用 あるいは適当な処理については
正しい処理が行われているとは到底思えない。

REACHについては明日にでも。

5月28にも書いた様な 様々な弊害が考えられる。

それは中国のみでなく 人類の生存環境破壊に対するマイナス影響は計り知れない。

国外からの廃棄の防止と国内の法的整備が急がれる。

きっと こんな感じの違法では無くても (4月1日のヒトコトへ)
合法的に日本から流出している事も十分考えられる。 

日本からの流出は 日本の責任として厳しく管理する事が大切だろう

経産省さん 聞いてる?(笑 
徹底した廃棄マニフェスト管理ってのも 使える手では。

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Posted by   Eye's   at 09:15│Comments(0)環境
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