2007年06月16日

REACH施行 =EU=

今月初め EU(欧州連合)では化学物質に関する新規制
「REACH(リーチ」が施行された。

人体の健康と環境の保全が狙い。

現在使用されている約3万種類の化学物質の登録を義務付けるもので
EU域内で年1トン以上製造・輸入する化学物質を対象に
企業に登録を義務付け。登録の無い物質は流通が出来ない


当初 日本の電子製品追い出し策とも取られた発案だったが
日本の企業は 施行までに全てクリアした模様。

今の所 大きな混乱は無い。

またREACHの発効に伴い フィンランド・ヘルシンキに新設された
欧州化学機関(ECHA)も業務を開始している。

同機関は 健康や環境へのリスクがあると疑われる物質の評価を行うとともに
「深刻な懸念がある」物質については安全な代替物への切り替えを促すため
使用に関して認可制度を導入する。


・・と 概要はこんな感じ で もっと簡単に言えば

通常 化学物質の大儀として 禁止されていないモノは使えたが
REACH施行後は 認可されたモノしか使用出来ない
といった仕組み。


これまでの規制管理とは全く 間逆な考え方である。


順応性の高い日本の企業の場合 問題無かった様子だが
これ もしかしたら 日本国内にも同じ規制があった方が
ビジネスチャンスが強化される事も意味し 国民にも有益かもしれない。


ただし


産業界は 1トン/年を超える物質は全てテストすることが求められる。

難分解性で 蓄積性も高い物質が検査対象となり
その物質を使用したい場合には それらの物質が害を引き起こさない
という事を十分に証明しなければならない


その後 はじめて特定の使用目的の為の認可が得られる。

これ 完全に安全です!って根拠を求められるって事で 結構難儀。

問題あるかもって言うのは簡単だけど
問題無い事を立証するのは 面倒で難しい事だから。

その辺が ダイオキシンしかり間違った環境常識を
植え付ける元にもなったんだけど・・。

で そぅ これは すなわちダイレクトに コストと言う壁を作り出す。

って事は 新たな物質の開発に 歯止めが掛かる事も考えられるかも。

いちお REACHでは動物実験を最小限にとどめるための手法や
動物実験に替わる実験手法の採用を促す施策も予定されているけど
その辺の コスト関係が一番ネックになるっちゃ なる所か。


でも生産者責任って意味では 当たり前なんだけど。うん。


ま 日本への導入は 一番の反対元になるであろう経団連
フタ昔前くらいの思考能力で 更にガチガチに凝り固まってる事を考えると
まず不可能だろうとは思うけど。

この法律 EUにどのような恩恵 又は影響を与えるのか
もし日本への導入が図られた場合も想定して ウォッチしたい。

↓環境省 REACH関連資料
http://www.env.go.jp/chemi/reach/reach.html

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Posted by   Eye's   at 09:09│Comments(0)環境
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