2009年01月18日

09年 木質バイオマス構想

農林水産省が 先日公表した2009年度予算案。

バイオマス関連では 拡大型バイオマスタウンの構築や
木質資源・食品残渣などの食品系資源の利活用を重点化するとし
新規事業も創設している。

バイオマスタウン構想とは 農水省が中心となって全国的に広めようとする
各市区町村ごとの 循環リサイクルネットワーク構築を目的とした事業。

補助金事業となります。

ここで言うバイオマスとは 木材・海草等々非食品バイオマスの事で
生ゴミや紙・動物の死骸・糞尿・プランクトンetc・・
化石燃料を除いた 生物由来の有機エネルギーや資源を指します。

例えば暖房を目的に 木質ペレット薪ストーブをバイオマスと考えた場合
木材等は山の中での倒木後 何も手を加えなければ
そのまま腐食し土に還りますね。

その際 木材が固定した炭素(CO2等)を大気に戻す事から
もし燃料として燃やした場合でも 同等のCO2排出量として
カウントしないと言う考え方です。

プラマイゼロと。

ただその燃焼分を暖房として使った場合
その分 化石燃料を使用しなかったと相殺出来る為
木質暖房バイオマスは 排出ガス量的に有利と言えます。

そして日本の木質資源として 間伐材等 手入れを必要としている山は多く
非食用である事から 食料と競合しないという大きな利点がある訳で。

あとは効率とコスト そして的確なサイクルか。

農水省さん 具体的な数字落そぅ(笑

その他 飼料価格の高騰で注目されているエコフィード(Ecofeed)の普及も
積極的に進めていく方針が上ったが 是非推進して頂きたい。

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Posted by   Eye's   at 09:53│Comments(4)環境
この記事へのコメント
>間伐材等 手入れを必要としている山は多く

絶望的にコスト合わないので農水省具体的数値挙げられないと思われ
今時高い国産材で家建てるオーディナリピーポーいないっしょ
Posted by ZURA at 2009年01月18日 21:45
へーベル発電のCM初めて見ました。
あのCMは、ちょっとむかつきますね。
開発者の意図は置いといて。。。
あれで消費者が くらいつくようなら・・



某森林管理者に、工務店が山の見学会と
一緒に作る家造りってのを、お客様としたいと
申し込みに行っんですよ。。。
そしたら、門前払い?? 検討もしんの?


おまけに第3セクターのスキー場経営に乗り出し
合うとか合わないとか?(これは僕の偏見な意見です)
他にやることあるだろ~って。。

奥美濃は雪も深いけど、森林事業関係元気ですし
考え方が進んでますよね。
とにかく、飛騨の森林流通元気になると良いですね。

でないと、始まりませんからね
Posted by かわだかわだ at 2009年01月19日 01:23
すいません。横やりレスです。

>ZURAさん
問題は仰る通り【コスト】ですよね。
【コスト】が合えば現実的になる可能性はあります。

それでは、化石系燃料の【コスト】がいくらになれば、具体的な数字は
落す事ができると思うんです。

とあるその様な研究をされている方はガソリン300円/Lとも仰ってました。

化石系燃料は、枯渇する事を前提に考える必要が出てきました。
しかし木質燃料は、今までただのゴミだった点から可能性を模索する必要が
あるかも知れない と言う話ですよね。

木質燃料について研究したから、世の中全部それにシフト"しなくちゃいけない"って話じゃなくて。

"できるかも知れない"のレベルの話ですよね。All or Nothin'で考えるべき
じゃないと言うのは、僕がアイズさんから教えて頂いた事です。

そう言った、柔軟性も持つべきだと、自戒している最中なんでございますよ。
Posted by 営業Hです。 at 2009年01月19日 09:12
■ ZURAさん

建築材料では無くて 間伐材等々からのバイオマス構想の話なんだが。

>今時高い国産材で家建てる

ロシア関税とか原油高とか世界的伐採規制とかで
輸入材そのもののコストメリットは 表立っていないのが現状。
円高に触れてる今も 高止まりのまま(良い材料の話ね)

必然的に国産材との価格差は縮まってたり 輸出国は結構な
ロットを求めたりで そなぃ大差無くなって来たんだなこれが。

一面だけでは結論には至らないが 今は大枠そんな感じ。
もちろん国内供給充実には もっと努力が必要だが。


■ かわださん

ペンギンだっけか シロクマだっけの "まぁいーかぁー"って諦め感。
色々な意味で あれ結構嫌いぢゃ無いんですけどね^^

さて 消費者の見学は門前払いで スキー場経営???
またえらく大量消費昭和思想で 思考停止してる人達ですね(汗

東濃は なんといっても官材の本拠地ですし 山が生きてますよね。
ちなみに私は山を見る時 材木の切り出し易さとかも見ます。
近隣の搬送状況もですが コストに直結しますからね。

その点で 飛騨の山は切り立った場所が多く 木材的にも
建築資材には向かないモノが多いのですが それはそれで
例えば割り箸とか紙とか ペレットとかのバイオマス資材に活路を見出し
間伐材の利用需要を 掘り起こす必要があるかと思っています。

せっかくの持続可能な資源なのですから もったいないですし
命の元である 山を守る為にも不可欠な考えだと思います。

やはり適材適所ですよね。


■ Hさん

これまで国内流通に 目を向けていなかったと言う事も大きいですよね。

>化石系燃料は、枯渇する事を前提に考える必要が

化石水←も含め 確かにその通りだと思います。

環境論は特に 両極で解を出すのは無理が生じますが 可能性を模索し
持続可能な方向性を見い出す準備期間としては 短すぎる位かなって。

そそ なぜか雨降ってますよ・・なかなかオカシナ天気にございます^^
Posted by Eye's at 2009年01月19日 10:14
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