2008年02月06日

森林間伐費を地方債で

政府が 森林の整備を促進しCO2の吸収量を増やす事を
目的とした特別措置法案を 今国会に提出することを決めた。

樹木の成長を促す間伐を 自治体が実施する際
地方債で経費を調達することを 初めて認めた形。

交付金総額は 年間10億円規模の見通し。

間伐計画を作成するなど 森林整備に
積極的な市町村への 交付金制度も創設する。

実際 今の日本には6割を超える人工林が間伐期を迎えていて
このままでは 瀕死の山しか残らない事になる。

鬼のように安い切り出し木材単価を考えると 税金投入も必要だろうと。

ただ 間伐を進める事は良いが まずは使い道を確保しなくては


切るだけ切って野ざらしでは本末転倒。


腐食と共にCO2を戻すと同時に メタン等の発生も進行する。

未だ 木材関係者には無垢材信仰が根強く
積層材などを毛嫌いする コメントも良く聞くが
それでは 間伐材の行き先を無くし 自分で自分の首を絞めていると同じ


その辺りは やはり使い方次第だと思う。

しっかりとした使い道と 消費者への認知を進めないと
それこそ無駄に税金が使われる事に繋がる。

また 紙のリサイクルについては否定しないが
古紙100%リサイクルも 製紙業界が不可能を宣言したも同じ

どちらにしても 3回以上のリサイクルは不可能なんだから
再生紙の古紙配入率も 40~60%程度で良しとする事も必要かと。

もちろん ユーザーも白さを求めない等 意識の置き換えは必要。

ちなみに森林はある程度生育すると CO2は殆ど吸収しない
固定化だけでなく 活性化も視野として必要と言う事。

より正しい使い道と 循環が可能な事を想定する法整備も急務と言えそうだ。

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Posted by   Eye's   at 09:16│Comments(6)環境
この記事へのコメント
間伐材の使用には、飛騨には何が足りませんかね?
市長は、間伐材で学校の机、椅子作ったりしてますが、一部で鉛筆でへっこむと不評もあります。間伐材の需要をもっと増やすにはどうすべきでしょう?
  農水大臣Eye’s先生
Posted by 真野 at 2008年02月07日 19:04
Eye'sです。いつもありがとうございます。
・・と 農水て・・勘弁してください(涙

間伐材・・ご存じでしょうけど 涙も出ない程安いですよね。

その利用ですが 今飛騨では道路脇のブロックに貼ったりしてありますが
正直ちょっと無理矢理な使い道かなって思わなくもありません。

机とか造る事も良いかと思いますが やはり材にも適材適所がありますので
杉くらいでは やはり鉛筆で凹むかと思われます。
また使用量的にも どうなんでしょって所感でして。

例えば めりこみ率の大きい杉なんかには 今は圧縮技術もありますから
そうやって付加価値を付けてからの製品とか 現在の原油高も含め
紙の原料にそのまま回すってのも 良い手法なのではないかと思うのです。

ただ現在 間伐材の行き先としてはチップとなる事が多いですが
頑張って製品にするには やはりコストが嵩んでしまいます。

そこで 今回の政府案では”積極的な市町村への 交付金制度も創設する”と言う
視線もありますし 官民一体となって製紙業界への供給を締結するとか
そう行った『 継続的 』 な使い道があれば 安心して間伐出来ますし
またある程度 資金面でも目処が立つと思うのです。

製紙業界や合板メーカーなんかも これまでロシア経由からの材料を
買っていましたが 特にロシアからは 昨年発表された関税制度の事もあり
仕入れ先が限られて来ています(もちろんコスト的にも)

ただ 瀕死の山に突然大きな資本が入ってくると 今度は建築業とか家具業など
これまで少量ロットでしか取引していない所には 回って来なくなるので
全体のバランスを考えると 価格や供給量などは最初に決めておかないと
思わぬ痛手を食らう事になります(現在 北海道ではそんな案件が浮上しています)

実際 紙のリサイクルには その製造過程に限界があります。

だったら リサイクルはコストに見合う分で辞めておいて その分
輸入材で賄うのでは無く 国内の間伐材で紙を造るって言う手法もあるかなと。はい。

実際 価格的には切り立った日本の山から材料を取ろうと思うと
船に乗せてでも 輸入材の方が安くなるでしょう。・・でも!って感じです。

古紙配合率みたいに 間伐材配合率みたい基準があれば 
嫌でも切らなければいけませんから その分また植えてって循環が生まれないかなと。

間伐材と言うと何か特別な感じがしますが ちゃんとした 『 木 』 です。

建築材料にはならなくとも 鉛筆や割り箸・紙等々 十分使い道はあると思うのです。

使い道として ある程度持続が出来る大口の需要を捕まえる事が
実は 一番効果があるのではって思っています。

もしくは付加価値を付けて 飛騨高山鉛筆とか 飛騨高山割り箸とかって
・・そりゃ売れませんね(汗
また焼却炉での可燃罪として使い火力発電とか・・コストが合いません(滝汗

そこで 建築用に使おうと思えば フィンガージョイントして繋いだり
ラミナにして製材したりと いろいろ手はありますが 世間一般的に
積層材(繋いだモノ)はダメだ的な印象があると やはり売れないと思うのです。

本質は 適材適所な使い方や製造工程だけの話なのですが。
なので まずは消費者の方の意識も ファクターとして大きいのではと。

あぁ また支離滅裂なポエムになってしまいました(号泣  ごめんなさい orz
Posted by Eye's at 2008年02月07日 21:21
そうですか、今のとこ『これ!』ってのは試行錯誤って事ですね(;^_^A

実は近所の製材屋が廃業したいって言ってるので、間伐材利用兼ねて何かいい使い道はないかと考えてるのですが、何かいい発想あったら教えてください。
と言いますか、一緒にベンチャーしてくれませんか?(^^ゞ
Posted by 真野 栄治真野 栄治 at 2008年02月07日 22:11
こんばんはです。

ベベベっ ベンチャーと申しますと 私が既に中小の小にも満たない
ベンチャーだったりしまして(号泣  才能も無い様ですが。はは。

コレってのがあると誠に宜しいのですが 製材屋さんと申されますと
やはり現在 製材業は何処も打つ手が無いのですよね・・。

日本の山が死んでしまいます・・日本には化石資源こそありませんが
山の保有率は世界有数です。この問題は一業態の問題では無く
大きく国の問題として捉えたいモノなのですが。

さて 初期投資を抑え ある程度の収支を・・あまり新規な業界は厳しいでしょうし
裾野の大きさを考え建築材料として 前にも書きました様な フィンガーとか
積層材を造って付加価値をつけて 流通に乗せる事は視野に入れられませんか。
使い道の無い材料でです。まずは タダ同然で捨てる様な資材を無くす事から。
それなら これまでの延長で出来なくは無いかと思います。

流通も 品質とコストさえ合えば 既存のモノが使えます。

コストやニーズ的も 市場単価や動向は解りますし
それで採算合うか検討の余地はあるかもしれませんね。

発想なんて素晴らしいモノは出そうにありませんが(涙
少し 無い頭ひねってみますです。
Posted by Eye's at 2008年02月07日 23:18
>ベンチャーだったりしまして

あっ、そうでしたね失礼しました(;^_^A
既存のとこは、どっちかって言うと工夫とか気力が足りないとこが多いので、知恵と発想とやる気があれば今でも十分チャンスはあると考えてるのですが、なんせ専門知識が足りないので・・・(;^_^A

どこかで、間伐材を利用して小さい球状のマキ替わりになる物を作ってるって話しも聞いたのですが・・・

非常勤役員ってとこで考えみてくださいな(^^ゞ
Posted by 真野 栄治真野 栄治 at 2008年02月08日 00:01
おはようございます。

薪代わりと言いますと ペレットの事でしょうか。
今後 裾野は広がりそうですが 本来は広葉樹から造った方が 熱効率も良いですし
もちろん乾燥も 行き届いてないとストーブにとっても厳しいのが現状です。
なるべく 今ある施設や人員で考えた方が良いと思うのですが 如何でしょう。

その辺りは解りますので なんなりと(汗
また それでしたら近くは 愛知や長野なんかにも工場がありますが
結構 自治体からユーザーへの後押しがある県が多い様です。

知恵と発想とやる気ですか。まったくその通りですよね。
こんな私で宜しければ。はは。 あ・・知恵と発想が無いですね(涙
Posted by Eye's at 2008年02月08日 09:05
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