2008年01月10日

バイオ燃料に優遇税制

政府がまたお門違いな方針を。

植物から作るバイオ燃料。
来年度から税制上の優遇措置を導入し
ガソリン税や輸入時の関税を軽くすると言う。

通常国会に関連法案を提出する方針とか。

具休的には 混合ガソリンのうちサトウキビなど
植物由来のエタノール(バイオエタノール)分について
ガソリン税(揮発油税と地方道路税)の免除と

バイオエタノールと石油精製時の副産物を合成した
「ETBE」を輸入する際の関税を免除の二本柱。


ついに今年4月から 京都議定書第一約束期間が始まる。
この優遇税制は 世界に対し言い訳の一時しのぎに過ぎない。

サトウキビの生産が国内でどれだけ供給量があるのか
解っているのだろうか。
また ETBEは良いとしても単に輸入を促進するだけ。

アメリカだけを見て方向性を決めている事が見える。

もしくは日本の政策は 10年前から思考が止まっているのか。
国民は巧みに操作されているのだろう。

バイオエタノールなんてガソリンに たかだか数%(3%程度)
バイオ燃料混ぜるだけなんだから 気持ち程度な問題で
実はデメリットの方が多いと思われ。

食料と隣り合わせのトウモロコシなんかに比べ サトウキビは
精製工程の低減や どこまで行っても砂糖だから良いにしても
このまま行けば政府のお墨付きで 燃料になるサトウキビの為に
いろんな大規模栽培作物が駆逐される事に繋がるだろう。

すなわち 世界的な水不足や食料転換・農地不足に直結する

わざわざ水を巡って 戦争が起こる土壌を作っているだけでは。
食料自給率4割を切った国の政策では無い

この方向性は 日本国民にとって不幸な事だと思えてならない。

私達国民は 流されるだけでなく
こんな事にも 関心の目を向けるべきだと思う




=ちなみに=

バイオエタノールは 完全に燃焼させればCO2と水になるとされ
理論的にはクリーンエネルギーといえるが
内燃機関で燃焼した場合の有害物質の発生については
NOx等がガソリン燃焼より多く排出される等のデータも多く
実は本末転倒と成り得る可能性が大きい。

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Posted by   Eye's   at 08:45│Comments(7)環境
この記事へのコメント
文系優位の官僚制度だからねー、モノゴト科学的に考える訓練ができてないんだよね、特に財務省は。
Posted by ネコ先生 at 2008年01月10日 10:26
車が、食料と水を食い尽くす恐怖!!
Posted by ひろくん at 2008年01月10日 11:32
ほんの1年前 こんな事言ってた私は
単なる変わり者でした(笑

それが今では 新聞の社説にすら疑問視する見方が
出てきましたね。たった1年でですよ。
まだ 最大洗脳先のTVは遅れてますが(笑

そんなこんなで 国民みんなが色々なソースから情報を得て
それぞれ ちゃんと考えるスタンスって大切だって思うのです。


ネコ先生>

あぅぅ・・ 広義に物事を考察しようとする思考能力では
キャリアとして出世出来ないのでしょうか(涙


ひろくんさん>

まさにソコです!
燃料と食料・水 そして環境。
命を繋ぐ為の優先順位。燃料と政治って答えで正解ですか(汗
Posted by Eye's at 2008年01月10日 14:18
この問題は、環境省vs運輸省vs経産省vs農水省の構図ですかね?
(;^_^A

この間テレビで、箸はどんどん使い捨てた方が環境にいいみたいな話しをする評論家もいましたが、どうなんですかね?

あっ、そうそうペットボトルのリサイクルも環境になくないとか言う話しも聞きましたが・・・

何がいいんだか、よくわからなくなって来ましたわ
┐(´_`)┌
Posted by 真野 栄治 at 2008年01月10日 19:16
Eye'sです。あくまで私感です(笑  しかもコメ欄なのに長いでし(汗

この類は省庁間の対立と言うより まず全体の方向性が
見えていないって事が一番の原因だと思います。

この問題 大きく見るとホットエア購入を決めちゃった
↓未来展望の無さなんかにも挙げられると思います。
http://housingeyes.hida-ch.com/e20475.html

さて 割り箸。
個人的に 絶対反対と言う訳ではありません。

確かに 割り箸の為の森林伐採は愚の骨頂ですが
それしか使い道の無い木材でしたら有効利用と言え
広くは森林保全に繋がると考えます。

いけないのは 安いと言う理由だけで中国等からの
乱伐による割り箸輸入だと思うのです。

割り箸はタダって言う消費者意識が不味いのかもです。
全部一括りに考えるのも 宜しく無いですね。

そしてペットボトルですが それ武田先生の著書ですよね。
あの本 全部信じるとオカシナ事になりますが
大枠はとっても面白いし 切り口も良いと思います。

何のためにリサイクルするかと言うと
やはり【省資源】の為に繋がるべきで
武田先生の言うとおり リサイクルと言う名目で第三諸国へ捨てられ
燃やされていると言うのが本当なら これは確かに危険かと。

ただ その辺のデータが私が現場で聞いたモノと異なるので
なんとも言えないってのが本音です。

ハッキリ言えるのはリサイクルと言うのは
本質的に【省資源】に向かっていないとイケナイと思うのです。

今現在は 教育の為にもリサイクルは出来るだけ
行った方が良いかと思います。
※リサイクルは最後の最後の手段としてです。

て訳で PET製品は買わないのが一番って事になります(笑

確かに環境問題は不確定な要素が多く
何が正解なのか 誰も解らないと言うのが本当でしょうけど
ここ最近のデータ読み比べると やはりヒト由来の気候変動は
進んでいると読み取れますので 持続可能な社会実現を着地点として
小さくはブレる事はあっても やはり その着地点を目指して
進んでいくべきかと考えています。

物事は一度 シンプルに考えると 解りやすいかも知れませんね。

一番危険なのは 解らないから考えるの辞めようって姿勢で
お子様の勉強なんかにも言えますよね(笑

なんて 偉そうにすいません・・あくまで私感ですので(;^_^A
Posted by Eye's at 2008年01月10日 20:22
そうです、武田教授の本思わず買ってしまった(;^_^A

δ◎◎¬ なるほど
勉強になります、Eye's教授 m(_ _)m
Posted by 真野 栄治 at 2008年01月10日 22:32
だぁ~れが 教授ですかっっ(爆

て私も何冊か持ってます。はぃ。

コスト的にも資源的にも ダイオキシン等に漕ぎ着けた
無理なリサイクルは 愚作って考え方は全く同感しています。
Posted by Eye's at 2008年01月11日 08:35
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