2007年10月01日

消えた信号機

今年9月 ドイツ西部のボームテと言う町中心部から 信号機と標識が消えた。

混乱は無いと言う。

目的は交通の安全性を高める為。

標識だらけの日本からすれば まさに青天の霹靂(笑

交通安全の向上目的で標識を取り払うという考え方は
「Shared Space(共有空間)」と呼ばれ オランダ人の交通専門家
ハンス・モンデルマン氏の発案で 欧州連合(EU)の支持も得ている。

実際 オランダで毎日2万台ものクルマが忙しく行き交う交差点で
信号や標識を無くし 事故の発生率を落としていると言う。

原理は簡単。
歩道やフェンス・信号はある種の安心を呼び
車の運転者の意識が散漫になると言う。

それら規制を無くす事で 運転者はスピードを落とす事や
他の人々を注意深く見る事を始めるらしい。

英国の交通の専門家ベン・ハミルトンさん曰く 例えば
混雑するキャンプ場を通過する運転者は事故に遭う可能性はきわめて低い。
その理由は運転手がゆっくりと注意深く運転するからとの事。

キャンプ場の例えが いかにも英国人ぽぃけど(笑   ま 確かに。

事故の数は確かに減っているらしい。しかし通過時間が長くなると
ストレスが貯まるかと思えば そうでは無いらしい。

この手法を導入した町を通過するのに必要な平均時間は変わらず 
これは運転者が信号が変るのを待つ必要がなくなり
渋滞の発生が減ったせいだとしている。

消えた信号機


こんな標識わからんっ!!(爆


面白い手法ぢゃ無いかな。
ヒトの本能として どーしても規制には反したくなるし(笑

前出のドイツ・ボームテでは 信号などを取り外す費用
120万ユーロ(約1億8800万円)の半分をEUが負担したとの事。

この取り組みは世界中で模倣され始めている。

またこの取り組みの趣旨は 道路は皆が使うためにあり
クルマの運転者の為だけでは無いとしている。

運転者と非運転者を対等に扱うことにより
町の住人すべての人々の間の公共空間に対するより
協力的な心構えの創出が生まれる事を目的としている様だ。

灯台もと暗し的発想。はは。

これ 日本でも繁華街等で使える手法かも。
あ・・規則大好きな日本人には向かないかな(笑

スポンサーリンク
同じカテゴリー(なんとなくな雑感)の記事画像
洗濯機パンとか
白川郷と合掌造り
選挙費用@サキヨミ
単位換算に御注意
乗鞍観測所 最後の夏
戦争とは
同じカテゴリー(なんとなくな雑感)の記事
 洗濯機パンとか (2009-08-22 11:26)
 天下り例外なく禁止 (2009-08-18 11:35)
 白川郷と合掌造り (2009-08-17 11:50)
 同じ成分 価格100倍 (2009-08-09 10:31)
 選挙費用@サキヨミ (2009-07-20 10:24)
 水資源と天下り (2009-07-14 13:19)

Posted by   Eye's   at 08:42│Comments(8)なんとなくな雑感
この記事へのコメント
ちょっと話はずれるかもしれませんが、
先日、市内のとある「遊歩道」とされている道を歩いていたところ(普通の市道ですが)
すっごく「すれすれ」に、そしてかなりのスピードで、車が何台も通っていきました。
そのうち1台にはほんとに引っかけられるかと思いました(冷汗)。
悪意すら感じて、なんだか悲しくなったのでした。遊歩道なのに~市民も観光客も歩くのに~
マナーやら気遣いやらが完全に抜け落ちているドライバーもたくさんいますね…
Posted by ふれっちふれっち at 2007年10月01日 10:28
こんにちは。

規制大好きって事は、ある意味マゾヒズム的な人種!?(笑)


マナーで言ったら都会の方が良いような気がするんです。
都市部では横断歩道を横断中の人をちゃんと待ってます。
高山だと「オラオラ~~車が先じゃ~~」と、さっさと行ってしまいますよね。
道が狭いという道路事情がそうさせてるのかな?
どうも遠目で見てると、都会よりイライラが多そうな感じがします。
Posted by ぶーさん at 2007年10月01日 11:04
>英国の交通の専門家ベン・ハミルトンさん曰く
元々、英国には信号機ありませんしねぇ。
イギリスで運転してみましたが、本当にいいシステムだと思いました。
何しろ、(なるべく)止まらないで済むんですよね。

ただ!バッキンガム宮殿の前なんか、ムダに7周くらいしてしまって、
恐ろしくてしょうがありませんでしたけど(笑

ETCが有効だと検証データが出てきているようですし、
日本も何か施策を打つ必要あるかも知れませんね。
Posted by 営業Hです。 at 2007年10月01日 13:00
普通に寒いす・・もぅバイク乗れないの?(涙) オカダです。

ふれっちさん>

遊歩道に車乗り入れちゃダメですよね(-_-;)
自転車乗ってると 妙にマナーの悪い自動車って居ます。
その逆もしかりですが(;^_^A

観光地なんだから その辺市民としても考えたい所です全く。

となると 高山では信号無しは無理なんですかね。はは。

しっかし車の安全性能ばかりクローズアップされますが
車って正味 もちょっと軽く弱く作っても良いとは思うのです。はい。

ぶーさん>

はい。ドMです(爆
ちなみに ぶーさん下に書いて見える営業Hさんは真性Mらしいです←をぃ。

なんて 日本人は幼稚園の頃から『規則』ってのに縛られますから
良きにつけ悪きにつけ 難しいのかもしれません。
他国で 幼少期過ごした子などは 日本の時間決めされた
授業ですら 馴染めないみたいですよ(笑

交通マナーと言えば結構地域性出そうですよね。
名古屋とか信号あって無いし 大阪は信号レースだし(笑

週一で車乗ってはイケマセン的な日を作ると
歩行者の気持ちも解る様になるのかもしれませんね。

Mさ・・いぇHさん>

国際免許ですか。かっきーですね。
イギリスでは 車運転した事無いですけど
町中は 日本同様 細い道路が繋がりますから
結構 運転も気をつかいそうです。

信号と言えばエジプトも信号どころか交差点が無いですが
(厳密には交差点なんですが・笑)
直角に交差点入れないですけど 優先道路が明確にされているんで
事故が起こりにくいんだそうです。

ETCは確かにIC付近の渋滞を緩和してますね。
事故って面からも燃費の面からも やはり手法が欲しい所です。

規制を減らすってのも ひとつ手だとは思うのですが。はい。
あと 米ハイウェイの表示って言うか道路の作り方は走りやすいですね。

あ そか 一番は車乗らなきゃいーんだ←をぃ。
Posted by Eye's at 2007年10月01日 13:45
>規則大好きな日本人には向かないかな
はい!そう思います(爆

だってね、子どもの学校でもやたらと規則作りたがるよ、しかも親が・・・(-"-;)
娘の小学校の卒業式の時、卒業式に中学の制服を着せるというのにもわたしゃ抵抗したけど、ま、それはしかたないとして、靴下の履き方まで(膝下の靴下をしっかりのばしてはかせる、折るのは禁止)親が決めたのにはおっどろいた。

規則があって、その中で支配されることで安心する国民性だと、信号レスは無理かな?
でも、その規則の中でルール違反するのは好きだよね、右折車いても平気で直進してくるし、歩行者いても横断歩道で絶対停まらないし、結構複雑な国民性ですな、日本人って・・・
Posted by やまね at 2007年10月01日 18:38
靴下折るのダメですか(爆
あまり度が過ぎると 主体性無くしますよね(;^_^A

社会に出たら 嫌でも自分が資本になるってのに。
あ・・だから変な大人が増えるんですかね(笑

それって 多宗教・・いぇ 無宗教の成せる技でしょうか。
正月あって お盆あって クリスマスあって。あは。
原理主義も危険ですが 無宗教も危険かもしれませんね。
Posted by Eye's at 2007年10月01日 19:02
ちょっとタイミングズレちゃいましたが、

Mはともかく「真性」はやめてください(笑
せめて「仮性」にしといてください。
ちゃんとオトナっすから(笑

>あ そか 一番は車乗らなきゃいーんだ。
いや、たまに本当にそう思いません?
いま、やらなくちゃいけない宿題をみんな誤魔化してるだけみたいな
気持ちになる時がありますよ。

僕が言うのも変なんですが、エコで考えるなら
「China Free」はアリなんですよ。

無統制な経済活動は危険ですよね。

そして「カンファタブル」って言う商品力も見直されるべきだと
思うんです。

「あっちのお店は暑い(寒い)から、客が入らない」では、
エアコンの無際限な使用を止められないんですよね。


そっか、みんな僕みたいにMになればいーんだ!

暑いお店で笑顔でいられる訓練から、ですな(笑
Posted by 営業Hです。 at 2007年10月02日 17:34
では 仮性Mさん・・大人ですからね(爆

車はですね 私晴れた日はバイクとバイシクル交互で移動してますよ。
なかなか楽しいもんです。Mさんも如何ですか(笑
遠くとか坂は激しく厳しいですが(爆 もち時間的にも。はは。

そー気負わなくっても良い様な(;^_^A

China Freeは ひとつの可能性であって全てがボツってのでは
無いかとは思います。それらも消費者意識に全て掛かってますよね。

売れるから作る。しかし安くないと売れない。
『安くないと売れない』商品は 最初から作らなきゃ良いのですが
なかなか一度スパイラルにハマると抜け出せ無いのかもですね。

さてComfortableて まったDifficultなLanguageを(笑
そんなDifficultにThinkしなくっても もっとEasinessに
MeがPleasantな事をお客様にOfferすればGoodなんぢゃなーい?
そーすればMeもpeople達もみんなHappyになるんぢゃないかって思うのさっ。

・・・ってワタシゃ ルーかって(-_-;)
カタカナで書いたら解んなくなったので 英字で書いたら余計・・(爆

てかですね エクセルギーだのなんだの新しいカテゴリー?和製英語?
増えすぎぢゃ無いですか。

ロハスにしても(どーも下火ですが)巷に席巻してるのは
本来の意味からは遠く離れて いわゆる商業ベースに一部だけ
取り出した事多いように感じます。

大手だの中小だの 資本が違うんだから手法やロジックは違って当然。
しかし向かう方向は 殆ど変わらないって思うのです。
そこら辺のラインの持って行き方と言うかプロセスの違いですね。
それが顧客の意向といいましょうか ロングテールとか分けたとしても
結局は そんなに大差無いのではと・・すません 何言いたいか忘れました(爆

ちょっと(いぇ随分と・・)ズレましたが やはり最後はヒトです。
気負わないで 等身大で生きていける事が幸せなんぢゃないかって思います。
Posted by Eye's at 2007年10月02日 20:26
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。