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2007年06月29日

健康と換気

WHO(世界保健機構)憲章における健康の定義では

健康とは単に病気でないとか 虚弱でないということではなく
身体的・精神的・社会的に十分に良好な状態をいう。


と している。

万人に通じる健康の定義は難しい。

成人の場合 自分が心身ともに健康だと感じている状態。
少なくとも病気もしくは何らかの心身の障害を感じていない状態が
健康な状態ともいえる。
(100%医学的に健康な成人は存在しないだろーけど)

しかし胎児や幼児・子供は 自覚症状を訴えることが出来ないという事から
最大の予防原則でのぞむしかない。

はい。親の役目です。

特に有害化学物質による生物的なダメージ
胎児・幼児・子供の段階 特に初期段階で受けやすい事を忘れてはならない。


医学的には「神経システム」「免疫システム」「内分泌システム」と
それを統合する大脳辺縁系相互の適正なバランスにより健康は維持される。


   


このうちどれでも一つがダメージを受けると 
他の二要素へ影響を与え、健康が損なわれるのだ。


現代社会に住む我々は その80~90%を室内で過ごしている。

安静時に一回の呼吸で吸う空気の量は0.5リットル程度。

1分当たり20回呼吸するとすると
一日で15000~20000リットルの空気を吸うことになる。

もちろん ビリーズブートキャンプなんかやった日にゃ
軽く 10倍以上の酸素量となる(笑

ちなみに 6畳部屋の容積は、25000リットル程度であり
1日の呼吸量より大きいので 就寝時は換気をしなくても問題は無い計算だが

特に就寝時は 常に降ってきている 見えないダストを吸う事になるし
吸う空気は汚染物資の少ない きれいな空気でなければ 頭が痛くなったり
気持ちが悪くなったりする。それが良く聞くシックハウス

それが進むと 化学物質過敏症を発症し ひどくなると日常生活すら
正常におくる事が困難になってしまう。

実は 一日に吸う空気の重さを足し合わせると 3度の食事の重さより多い。


室内の空気質 もぅちょっとリスクとして考えても良いかと。


こんな事書くと 昔の隙間だらけの家は良い なんて話に向かいそうだけど
その良かったって言う 昔の家の定義は戦前までの話

竹と土で作られた壁には 温度差による壁体内通気は無かったのだ


特に 1960年に制定された『住宅建設計画法』は
単にスクラップ&ビルドを推奨しただけで 健康とは間逆の方向性。


良く聞く 今の『在来工法』と 日本の昔からある工法とは
本来の基本的な部分が全く異なっている。


あえて言うなら 新在来とでも言おうか。

以後 昨年施行された『住生活基本法』まで基本的には変わっていない。

いや 空気質についての法令は変わったが 実質的な部分は以前のまま。

それ以前の家を知ってるヒトが 職人として現役ぢゃ無いのだから
無理も無いかもしれないが。

意図しないで壁の中に 管理されない空気が通る事は
室内温度の不安定化だけで無く 『よどみ空気』を作る事に他ならない


それがひいては ダニやカビなどのハウスダストを作り出す事になる。

その作り方 そのモノが GWは家を腐らすとかなんとか 
ネガティブなキャンペーンを生む事になった事実から目を背けてはいけないのだ。

ちょっと 安易なバッシングが多すぎて閉口する事も多い。

と またしても 脱線してしまったが
雨の日でも たまには窓を開けて換気をしませぅって話でした。

窓開け換気は 長辺対角に♪

※ あ 的確な気密と換気計画の行われた住宅は その限りではありません。  

Posted by   Eye's   at 10:14Comments(0)室内空気質