車の未来 水素と電気

  Eye's  

2008年07月17日 10:03

良く 今後は車ってどうなるんだろう?なんて話題を
頂く事がありますので 雑感レベルで一言。

個人的に 自動車はプリウスに代表されるハイブリット-
その後は 電気にシフトしていくと思っています。

鳴り物入りで騒いでいた 水素由来の燃料電池車も
供給インフラや その保管に対する安定性を考えると ほぼ不可能。

アメリカや中国の様に独裁?で国家事業としてインフラ整備すれば
問題ない様にも見えるけど 結局自国だけの発展になるから
未来は知れている。

ソースは古いですが 燃料電池についてはこちら

ぢゃ何故 水素(H)の研究を?

水素エネルギーの場合 そこからエネルギーを作り出しても
最終的に排出されるのは H20 位で
炭素(C)は発生しない事になり とってもクリーンと w

ですが そーは問屋が卸しません。

水素は H の状態では自然界に存在する事は不可能。
何かとくっついて 初めて存在できます。

お馴染みなのは H2O(水) ですか。

そこで最初の難関が H2O から H を取り出す事。

簡単に言うと H2O とは H と O がくっついている状態な訳で
そこから H を取り出すためには H を O から引き離さなければいけません。

話して解る相手でなく エネルギーを生み出すための H を取り出す為には
たくさんのエネルギーが必要となります。

極論で言ってしまえば 現状の技術では H を取り出すために
必要なコスト(エネルギー)の方が 取り出した H が生み出すだろう
エネルギーの価値よりも高いと言う事になります


そんなこんなで 今後技術の進化があっても 住宅への設置ならいざ知らず
移動がメインの自動車への転換は厳しいかなと。

でも 化石燃料は いずれ枯渇します。

そうなると今の所 電気かなと。

来年辺りから プラグインハイブリット車が市場に出そうですが
その売りは ハイブリッド車の回生エネルギーはもちろん
家庭のコンセントからも充電できる事にあります。

ただし そこで問題なのが電気の質。

電気自動車が走るのには 温暖化ガスを出さないとは言え
そのエネルギーを作るのに 多大な化石燃料が必要になるのは ご存じの通り。

一般に 発電所からの送電によって元のエネルギーの
約60%程度が失われる事になり それなら元のエネルギーを
100%車で燃やした方が 単純にエネルギーの損失は6割も少なくなる訳で。

実際 火力発電での電力とガソリンで走る車を比べたら
電気の方が 約2.5倍の温暖化ガスの発生となると言える

もちろん 原子力発電や水力発電ならば 大幅にCO2は減らせるが
平均すれば 確実に電気で走った方が負荷が大きい事になる。

また原子力は その安全性が 風力や水力等自然エネルギーには
不安定要素もあり一概には言えないが やはり電気は貯めておけないから
使う場所のすぐ近くで 作る事が一番かと思う。

それには 自治体単位での風力や小規模水力か。

今後 自動車も電気へと以降していくなら
再生可能エネルギーのベストミックスを創造していただきたいモノであるし
必要なインフラ整備かと思われ。

まずは そこから。         かな。



HONDAの燃料電池車「FCXクラリティ」
非常に美しいデザインであります。


日本でのリース販売を11月に開始するらしい。
価格は未定。しかし一説によると 1台数千万円とか・・うみゅ。

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