CO2濃度上昇と軍事費
日本を含んだ国際共同チームが05年にまとめた報告によると
2050年ごろには大気中のCO2濃度が500ppmになって
南極海の一部で生物体の体を作っている炭酸カルシウムが
溶け出すらしい。
それが 今世紀末にはCO2濃度が780ppmになって
南極海全体と北太平洋の一部にまで
酸性化の被害が広がるとの事。
これが真実のシナリオなら 今世紀末には人類は
存続できない事になる。
もちろん それまでには戦争に代表される
身勝手な淘汰が繰り返されるだろう事は 容易に想像できる。
そうなると 今世紀末を見ないで 劇的に環境は変化するだろう。
産業革命以前 大気中のCO2濃度は280ppm程度で安定していた。
ちなみに 定期的に観測が始まった1958年の濃度は315ppm。
以来 年に1.5ppmの増加が続き 京都議定書が調印された97年には368ppm。
現在は
年/2ppm以上の増加を続け 400ppmに達する勢い。
さぁ どうしよう。
これまでに 急激な増加を見せた年を考えると
人間活動による二酸化炭素放出だけでは説明がつかず
エル・ニーニョに代表される
海水温上昇=CO2増加が見られる。
すなわち 膨大な海水が吸収してくれていた
CO2の大気へのフィードバックが 行われてきたという事。
実は 海洋のCO2吸収そのモノが鈍化しているのは確か。
微妙に海温が上がっているとも言える。
さてCO2濃度の上昇を 年/1.5ppm程度に抑制するためのコストは
世界のGDP(国内総生産)の約0.6%との報告があります。
世界のGDPが2005年で約5200兆円。
CO2濃度の上昇を鈍化させるのにかかる費用が
GDPの約0.6% = 31兆円となります。
途方も無い数字に見えますが・・
単純に 世界の年間の軍事費は128兆円。
もちろん 日本も担っています。
と言うか 現在はアメリカに次いで2番目に大きい金額とか。
はい。戦争放棄を憲法で謳っている この国の軍事費です。
戦争は 人類最大の環境破壊。
そのお金を 母なる地球保全の為に廻せば良いって
思うのは 私だけなのかな。
そう言えば 以前書いた『伝説のスピーチ』の一説に
もし戦争のために使われているお金を全部 貧しさと環境問題を
解決するために使えば この地球はすばらしい星になるでしょう。
ってのが ありましたな。
12歳の少女の言葉ですか。 うむぅ。