木材事情と経済
以前 危惧したロシア木材への雑感。
消費税増税を除いて やはり結構な痛手に 【 07年3月の一言 】
ロシア産材(北洋材)原木の国内最大集積地である富山県で
08年の輸入量が492000m3となったらしい 【毎日.jp】
これは県が統計を取り始めた1973年以降最低との事。
大手の撤退や廃業も目立ってきた。
この原因はロシア。輸出原木への関税を07年7月に
6.5%から20%に上げ 08年4月には25%へ引き上げた。
更に今年1月からは 一挙に80%に引き上げる構想だったが
とりあえず 今の世界経済悪化にて猶予中。
しかし今年の年末からは 税率引き上げによる
「事実上の禁輸措置」の領域に突入する見通し。
ロイター通信によると マイナス45度にもなる
ロシア木材工場では 極寒の現在も休業していないと言う。
強気の交渉は続きそうだ。
現在は ロシアからの原木輸入に代わり関税のかからない
木材加工品で輸入したり ロシア産カラマツの代替品として
国産スギの見直しも行われている。
さてそんな中 わが国では新たな経済対策が練られている。
緊急対策としての公共事業の前倒しだと言う。
うん解る。確かに目先の需要や雇用には繋がるだろう。
解るんだけど。
せっかく トリッキーな金融至上主義が崩壊したのだから
もっと実体本質経済に戻るべきでは。
戻ると言うと文意が違うが 例えば
林業・農業・漁業など
一次産業へのバックアップや 医療や職業訓練の充実
もちろん年金や介護・保育などへの財政投入も
抜本的に見直す良いチャンスなのでは。
叫ばれる世界経済危機ではあるけど 個人的には
別の社会に移行する ひとつのキッカケになれば良いかなと。
まずは
価値観のシフトや 暮らす上で将来の不安を取り除く事が
景気安定への第一歩かとも思う。