ブラウン管の行方

  Eye's  

2007年07月30日 08:44

地上デジタル放送への波もあり 今 急速に液晶やプラズマなど
薄型テレビへの買い替えが進んでいるのは ご存知の通り。

ただ その際 大量に廃棄されるブラウン管テレビの
行き場がなくなりつつある事は確か。

廃棄されたブラウン管の行き先 考えた事ありますか?
実は 国内処理されるのは4割を切りその殆どは海外へ輸出されているのです。

そこで大きな受け皿だった東南アジアでも
現在薄型テレビ化が次第に進み 需要は頭打ち。

中国は 国際的な廃棄物規制を理由に輸入を拒みだしている訳で。

廃棄=第三諸国って図式が そもそも間違いなんだけど。

そこで以下に 大きな流れのご紹介 【日経新聞】

まず 家電リサイクル法で改修されたブラウン管テレビは
再商品化施設へ運ばれます。

そこで再商品化施設に入った廃棄物の中から・・

2割 国内での焼却・埋め立て
2割 金属類・プラスチック化(リサイクル)
6割 ブラウン管を細かくカレット化して輸出

 ※例えば中国等の第三諸国で もう一度ブラウン管にリサイクルされTVに生まれ変わる。
 ※そぅなると ブラウン管そのモノの需要が落ちると わざわざ廃棄物を輸入する必要は無くなると。


はい。全体量の中で国内リサイクルは2割に満たないらしいのです。

第三諸国への輸出が無ければ 全く機能していない法律なんですね。

そんな中 国の政策によって2011年には放送のデジタル化が開始され
アナログ放送に切り替わるわけですから ますます大量の
ブラウン管テレビ受像機が廃棄物になる事は 容易に理解できます。

地上デジタル化が検討された当時 通産省(現在の経産省)や環境省も
2001年4月から施行される『家電リサイクル法』への対応に忙しく
『10年先のデジタル化に伴うアナログテレビの廃棄物化』と言う問題は
臭いモノにフタ状態だったと記憶しています(-_-;)

年金とか どっかで聞いた縮図に酷似していますね・・。

さて 昨日はようやく参議院選挙も終わりました。

自民37議席・民主60議席。
ちょっと 勝たせすぎたかって感は拭えないが(笑
これが 今の国民の民意。

そろそろ期日も見えてきた国の予定した『放送インフラの政策』の変更に
必然的に伴う『大量のアナログテレビの廃棄物化』に対して
明確な答えを導きだしてくれるのでしょうか。

この問題に関しては『家電リサイクル法』で 私達国民は
手出し出来ないのですから 方向性を正すのが政府の責任なんだけど。

今回 第一党になった 民主党の責任は重い。

問題は山積みですぞっ。

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