ブラウン管の行方
地上デジタル放送への波もあり 今 急速に液晶やプラズマなど
薄型テレビへの買い替えが進んでいるのは ご存知の通り。
ただ その際 大量に廃棄されるブラウン管テレビの
行き場がなくなりつつある事は確か。
廃棄されたブラウン管の行き先 考えた事ありますか?
実は 国内処理されるのは4割を切り
その殆どは海外へ輸出されているのです。
そこで大きな受け皿だった東南アジアでも
現在薄型テレビ化が次第に進み 需要は頭打ち。
中国は 国際的な廃棄物規制を理由に輸入を拒みだしている訳で。
廃棄=第三諸国って図式が
そもそも間違いなんだけど。
そこで以下に 大きな流れのご紹介 【日経新聞】
まず 家電リサイクル法で改修されたブラウン管テレビは
再商品化施設へ運ばれます。
そこで再商品化施設に入った廃棄物の中から・・
→
2割 国内での焼却・埋め立て
→
2割 金属類・プラスチック化(リサイクル)
→
6割 ブラウン管を細かくカレット化して輸出
※例えば中国等の第三諸国で もう一度ブラウン管にリサイクルされTVに生まれ変わる。
※そぅなると ブラウン管そのモノの需要が落ちると わざわざ廃棄物を輸入する必要は無くなると。
はい。全体量の中で国内リサイクルは2割に満たないらしいのです。
第三諸国への輸出が無ければ
全く機能していない法律なんですね。
そんな中 国の政策によって2011年には放送のデジタル化が開始され
アナログ放送に切り替わるわけですから ますます大量の
ブラウン管テレビ受像機が廃棄物になる事は 容易に理解できます。
地上デジタル化が検討された当時 通産省(現在の経産省)や環境省も
2001年4月から施行される『家電リサイクル法』への対応に忙しく
『10年先のデジタル化に伴うアナログテレビの廃棄物化』と言う問題は
臭いモノにフタ状態だったと記憶しています(-_-;)
年金とか どっかで聞いた縮図に酷似していますね・・。
さて 昨日はようやく参議院選挙も終わりました。
自民37議席・民主60議席。
ちょっと 勝たせすぎたかって感は拭えないが(笑
これが 今の国民の民意。
そろそろ期日も見えてきた国の予定した『放送インフラの政策』の変更に
必然的に伴う『大量のアナログテレビの廃棄物化』に対して
明確な答えを導きだしてくれるのでしょうか。
この問題に関しては『家電リサイクル法』で 私達国民は
手出し出来ないのですから 方向性を正すのが政府の責任なんだけど。
今回 第一党になった 民主党の責任は重い。
問題は山積みですぞっ。